2014年5月25日日曜日

高齢社会白書(5):生活環境他

60歳以上の高齢者に現在の住宅の満足度を聞いてみると「満足」又は「ある程度満足」している人は総数で89.3%と9割近くの人が満足しています。持家では69.9%、賃貸住宅では69.9%となっています。

近所付き合いの程度で、一人暮らしの男性は「付き合いがほとんどない」が17.4%と高く
逆に一人暮らしの女性は「親しく付き合っている」が60.9%と最も高くなっています。
病気や、一人で出来ない必要な作業の手伝いについて「頼れる人がいない」者の割合は、全体で2.4%ですが、一人暮らしの男性では20.0%に上ります。
やはり、男性が地域社会に馴染みにくい一面が表れています。

「孤立死(孤独死)」がよく話題にのぼりますが、東京都監察医務院の公表データによると、東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数は、2012年に2,729人となっております。また、(独)都市再生機構のデータでは、同機構の賃貸住宅約76万戸での、単身者の死後発見された件数は(自殺や他殺を除く)2011年度に200件、65歳以上に限ると131件となり、2008年度に比べても全体で約3割、65歳以上では約5割の増加となっています。一人暮らし人口の増加と共にこの割合も増えています。
これも核家族化現象の現れでしょうか。



2014年5月24日土曜日

高齢社会白書(4):介護

高齢者の要介護者数は急速に増加しており、特に75歳以上で割合が高くなっています。第1号被保険者(65歳以上)の要介護度別認定者数は2001年には288万人であったのが、2010年には491万人と203万人(約1.7倍)が増えています。

いわゆる<老々介護>も、同居している主な介護者の年齢が60歳以上が、男性で64.8%、女性で60.9%となっており、<老々介護>のケースも相当数存在しているとしています。

介護を受けたい場所は「自宅」が約4割、最期を迎えたい場所も「自宅」が半数を超えています。「どこで最期を迎えたいか」についても、自宅が54.6%と最も高く、次いで「病院などの医療施設」が27.7%となっています。


<老々介護>は要介護者も介護者も共に加齢により、介護状態は年々厳しい状況となり社会的な悲劇も報じられます。高齢化人口の増加と共に、増々この状況は増えていきます、状況の打開には多くの課題が言われますが、先ずは周りからの手を差し伸べる事が大切と思われます。



以降、明日に続きます。


2014年5月23日金曜日

高齢社会白書(3):健康と福祉

高齢者の健康・福祉面では「高齢者の半数近くが何らかの自覚症状を訴えているが、日常生活に影響がある人は5分の1程度」と報告されています。

日常生活に制限のない期間(健康寿命)は、2010年時点では男性が70.42年、女性が73.62年となっており、2001年時に比べると13年延びていますが、同期間における平均寿命の
延びに比べ小さくなってきており、10年間での平均寿命と健康寿命の差は男女とも広がっており、何らかの制限を受けている人が増えてきていると言えます。


高齢者の死因のとなった疾病では、死亡率の最も高かったのは「悪性新生物(がん)」で、高齢者人口10万人に対し970.3となっており、次いで「心疾患」589.2、「肺炎」406.3で、この3疾病が高齢者の死因の半分をしめております。


以降、明日に続きます。


2014年5月22日木曜日

高齢社会白書(2):家族と世帯

高齢者のいる世帯は全体の4割で、そのうち「単独世帯(24.2%)」・「夫婦のみ世帯(30%)」が過半数となっており、一人暮らしの人口も1980年では88万人が、2010年479万人、2035年には762万人に達するとされ、孤独死に見られるような社会現象に対し、どのような施策ができるか対応が求められています。

また、調査では「暮らし向きに心配ない高齢者は約7割」としており、年齢階級別では80歳以上が8割と高い割合になっています。世帯主が65歳以上の世帯では、平均貯蓄額が2,257万円で、全世帯平均1,644万円の1.4倍で、貯蓄の主な目的は「病気や介護への備え」が62.3%と最も高くなっています。

半面、生活保護受給者は増加傾向にあります。2011年における生活保護受給者は78万人で、2002年の45万人に対し6割近く増加しています。65歳以上高齢者層においても経済的な格差が開きつつあります。

若年層・中堅層の所得格差が言われて久しいですが、団塊世代の大量リタイヤに伴い、現役時代の経済的な格差がそのまま、高齢期に入っても続いていきます。国も有効的な施策が打てないのが現状のようです。


明日に続きます。


2014年5月21日水曜日

高齢社会白書(1):高齢化の状況

内閣府の「高齢社会白書:2013年」が公表されています。総人口は12,752万人(2012年10月1日現在)で前年比28万人の減少となりましたが、65歳以上の高齢者は増え続けています。
①     65歳以上の高齢者人口は過去最高の3,079万人。高齢化率24.1%、104万人の増加
②     男性は1,318万人、女性は1,762万人(女性100人に対し男性74.8人)。
③     生産年齢人口(15~64歳)では総数8,018万人と前年比で116万人の減少。
④     高齢者人口は2042年がピークで3,878人、以後、高齢者人口は減少するが高齢化率は上昇する。
⑤     2060年には高齢化率は39.9%に、2.5人に1人が65歳以上、75歳以上人口では4人に1人が75歳以上。
⑥     平均寿命は2011年現在では、男性79.44年・女性85.90年。2060年には男性84.19年、女性90.93年と90年を超える


このように我が国は世界のどの国も経験をしたことのない超高齢化社会を迎えようよしています。この事は2012年には現役世代2.6人で高齢者1人を支えてきましたが、2060年には現役世代1.3人で支える事となります。現役世代だけで負担できるかどうか、社会保険制度そのもの見直しが必要とされています。


明日に続きます。


2014年5月17日土曜日

CASBEE 健康チェックリスト(4)

評価結果は(1-1)ご自宅の健康特性レーダーチャートで(1)部屋ごとの健康特性、(2)健康要素ごとの健康特性が全国の平均値と併記され、健康特性が一目で分かります。
(1-2)ご自宅の総合的な健康ランキングでは、全国100軒と比較した順位が示され、自宅のランキングが気になるとところです。また、部屋ごとの健康ランキング(全国100軒と比較した順位)も表示され、自宅の健康特性が非常に分かり易くし示されます。
これらの健康特性ランキングと共に、7健康要素ごとに<住まい方改善アドバイス>として、夫々の健康に配慮すべきポイントについて、かなり細かに注意点が記載されています。

一度ご自宅などこの「CASBEE 健康チェックリスト」で採点されて見てはいかがでしょうか。
詳しくはこちらから

http://www.jsbc.or.jp/CASBEE/health_check/index.html



2014年5月16日金曜日

CASBEE 健康チェックリスト(3)

大きな建物やまちづくりなどに使われるCASBEE の他に、一般の住宅などにも使われ、分かり易い「CASBEE 健康チェックリスト」というものがあります。これは自分の住まいの健康性を自分で採点し、採点結果が部屋・場所別、健康要素度別にレーダーチャートで示してくれます。これにより、自宅のどこに、どんな健康に影響を与える要素があるかを見つけることができます。また、採点結果を全国6,000軒の戸建住宅に対する調査結果と照らし合わせ、自宅の健康ランキングを1位(最高)~100位(最低)までの間に順位づけて示してくれます。

この「CASBEE 健康チェックリスト」は、住まいの環境が健康に大きな影響を与えことから、健康に悪影響が及ばない居住環境を実現するために開発されました。
チェックリストの設問は場所別に室内7場所と室外、介護対応の全50項目で、7健康要素

ポイント<(温):温かさ・涼しさ、(静):静けさ、(明):明るさ、(清):清潔さ、(全)安全、(心)安心>についてが採点されていきます。


続きは17日に掲載します。