2014年7月25日金曜日

アレルギーは皮膚から?(2)

新説では、まず、皮膚のバリアー機能の欠陥が先にあって、初めは皮膚からアレルゲンが侵入して免疫を刺激。その後にアレルゲンが鼻に入ると鼻炎や花粉症に喉に入ると喘息になるといわれてます。

この説に基づき、皮膚のバリアー機能を高めてアレルギーを防いだり、治したりできる研究も始まっています。

ある研究では、アトピー性皮膚炎の家族を持つ新生児を、保湿剤で皮膚のバリアーを守るグループとそうでないグループに分け調査したところ、バリアーを守ると発病したのは33%で、やらなかった場合の発病率54%に比べ約4割減少したそうです。


また、皮膚のフィラグリン(皮膚のたんぱく質)の量を増やす化合物を初めて見つけ、アトピー性皮膚炎の症状の改善に効果が上がることも分かってきており「あと5年位で実用化に」との見通しとしています。



続きは明日書き込みます。



2014年7月24日木曜日

アレルギーは皮膚から?(1)

朝日新聞に「アレルギー 皮膚から?」というちょっとショッキングな記事が載りました。

いままでアレルギーはアレルゲン(アレルギーの原因物質)に対する免疫の異常が原因と考えられていましたが、最近の研究では、体内に異物が入るのをを防ぐ皮膚のバリアー機能の低下が先ずあり、それが免疫の異常を招いているのではないかという新説が支持されるようになってきているとの事です。

アレルギーは特定の物質(卵や牛乳のたんぱく質、花粉など)に体の免疫が過剰に反応する病気です。免疫とは、もともと体内にあるものと異物を見分け、外から侵入した敵を倒し、排除する生物の防御機能です。

天谷慶應大学教授の話しでは「英国の幼児でピーナッツバターのアレルギーが起きた。調べると、皮膚に塗るベビーオイルにピーナッツオイルが含まれていた」との事です。

食物アレルギーは食べてなるのでなく、初めは皮膚から侵入してアレルギーが起きるのではないか言う説が有力になってきています。



この続きは明日をお楽しみに。


2014年7月8日火曜日

フラット35住宅仕様実態調査報告

住宅金融支援機構より、フラット35の新築の設計審査を受けた新築戸建住宅の
実態調査が公表されています。

・調査:H24年11月~H25年1月末の期間、全国3,000件、(調査は5年毎)
この調査により、最近の戸建住宅の傾向が読みとれます。ここではこの調査の
ダイジェストをお伝えしていきます。

1.調査結果ダイジェスト
 ①【構造】:省令準耐火構造の住宅が18.0%に増加。H19年時点では2.4%で
  あった。
 ②【基礎】:「べた基礎」の割合は90%超に。
 ③【壁】:充填断熱工法の割合は90%超に。全体の91.6%が充填断熱工法を
  採用、比較的低廉な価格で供給され広く普及。
 ④【柱】:「集成材」の割合が増加。通し柱の材が集成材である割合が72.4%
  に。
 ⑤【屋根】:「片流れ」の屋根が増加。「片流れ」と「段違い」を合計する
  と27.6%、切妻48%、寄棟は31.2%から17.7%と減少した。北海道では無
  落雪型屋根が43.2%。
 ⑥【外壁軸組の防腐・防蟻措置】:「薬剤処理」が65.6%、「外壁内通気措
  置」が61.5%と一貫して増加している。
 ⑦【耐力壁の主な種類】:「筋かい」が57.7%を占め、「構造用合板」は22.3%。
 ⑧【2階床合板の厚さ】:24mm以上28㎜未満が57.7%。
 ⑨【外壁の仕様】:「サイディング張り」が85.9%を占めている。
 ⑩【通気構法】:「通気構法を採用」が94.1%を占めている。
 ⑪【窓ガラス】:「複層ガラス」が年々増加し、94.7%に達した。
 ⑫【天井又は屋根の断熱材種類】:「グラスウール」が約50.0%、「硬質ウ
  レタン―ホーム」年々増加。
 ⑬【壁の断熱材の施工方法】:「充てん断熱工法」が91.6%。「外張り断熱
  工法」は減少。
 ⑭【屋根葺き材】:スレート瓦39.3%、金属板28.2%、粘土瓦27.5%の割合
  であった。

この調査はH14年度から始まり5年毎に実施されたおり、この間の全国の戸建住
宅の傾向を知ることができます。今回調査では「省令準耐火構造」が火災保険
料や地震保険料が安くなる事などから増加。また、屋根の形状が寄棟が減少し
片流れ・切妻への傾向が見られますが、和風から洋風への流れと、太陽光発電
の面積が取りやすいことなどが上げられます。


ReN(れん)ホームページ
住宅産業塾
住宅産業塾Facebookページ

2014年6月30日月曜日

「フレイル」(3)

「フレイル」を放置すると、まず「体力や筋力が低下」し、例えば「日常的に出かけるのが億劫」になり、その結果「人と接する機会が減ったり、食生活がバランスを欠いたもの」となり、「ますます体も衰え」、さらに「頭の働きの低下」といった悪循環が起こります。
そのために「予防する」事が大切です。

「フレイル」の予防は、適度な運動と食生活の組み合わせが重要です。主な予防法は次のことがいわれています。
 ・ストレッチやウオーキングなど適度な有酸素運動。
 ・たんぱく質・ビタミン・ミネラルなどを豊富に含む食事
 ・感染予防(ワクチン接種など)
 ・身体の活動量や認知機能をチェック
 ・手術の後は栄養やリハビリなど
 ・6種類以上の薬を服用している人は主治医と相談

東京都健康長寿医療センターのデータでは、要支援・要介護、認知症などの予防には1日5000歩を歩き、そのうち7分30秒を早歩きすると効果があるとの事です。「フレイル」の予防もこの数字が目安とのこと、また、肉や魚、乳製品、大豆など良質なたんぱく質を積極的にとることや、ビタミンやミネラルの摂取も効果的です。

「フレイル」新しい言葉ですが、これからますます増加する高齢者(特に後期高齢者)の多くが「フレイル」を経て要介護状態に陥ると考えられており、早期に予兆を見つけることや、食事や運動による1次・2次予防が重要です。



2014年6月28日土曜日

「フレイル」(2)

「フレイル」に似た概念では、年齢とともに筋力が落ちる「サルコペニア」や、運動機能が低下した状態になる「ロコモティブシンドローム=運動器症候群」も提唱され、フレイルティからサルコペニアに繋がり、ロコモティブシンドロームになっていく可能性は高いと言われています。
これについて京都大学の荒井秀典教授は「フレイルは高齢者に対象を絞り、筋肉以外にも様々な体調不良が表れ、うつ病や認知症など精神的な問題につながる恐れもある」と説明しています。

ある都市での調査では「フレイル」の方が65歳以上で約11%おり、これを全国に当て嵌めてみると約300万人が「フレイル」と想定されますが、荒井教授は介護保険で要支援と認定された人と合わせれば約450万人が推定されるとしています。

日本ではまだ「フレイル」の正式な評価法は現在作成中ですが、米国老年医学会の基準は次のとおりですが、三つが当てはまると「フレイル」と認定しています。
 □1年間で4~5kg(日本人では2~3kg)の体重減少
 □疲れやすくなった
 □筋力(握力)の低下
 □歩行スピードの低下

 □身体の活動性の低下


明日も引き続きフレイルについて書いていきます。



2014年6月27日金曜日

「フレイル」(1)

最近「フレイル」と言う言葉を良く聞きます。「フレイル」とはなんでしょう、日本老年医学会は、高齢(75歳以上)になって筋力や活力が衰えた段階を「フレイル」と名付け、予防に取り組む事が必要との提言をまとめました。これまで「老化現象」として見過ごされてきたが、統一した名称をつくることで、医療や介護現場の意識改革を目指しています

この提言は日本老年医学会から、2014年5月「フレイルに関する日本老年医学会からのステートメント」として発表されました。

その中で従来の「虚弱」に代わる言葉として、「フレイル」と名称を統一しました。この言葉は英語で「虚弱・老衰・脆弱など」の意味を指す【Frailty(フレィティ)】が基となっています。

提言では、「後期高齢者の多くの場合、【Frailty(フレィティ)】という段階を経て、徐々に要介護状態に陥ると考えられており、しかるべき状態での介入で再び健常な状態に戻る可能性があり、Frailtyに陥った高齢者を早期に発見し介入することにより、生活機能の維持・向上を図れる」とあります。


また、この概念は「多くの医療・介護専門職にほとんど認識されておらず、介護予防の大きな障壁であるとともに、臨床現場での適切な対応を欠いている。」とし、関係者の意識の向上を求めています。


明日も引き続きフレイルについて書いていきます。


2014年6月26日木曜日

「アレルギー疾患対策基本法」(3)

基本的施策では国民の認識を深めるため必要な施策を行うとともに、「生活環境の改善」として、重症化の予防及び症状の軽減に資するため、大気汚染の防止、森林の適切な整備、アレルギー物質を含む食品に関する表示の充実、建物構造等の改善の推進その他生活環境を進めています。

国が重い腰を上げようやくアレルギー疾患に対し取り組んでいこうとしています。今回、法律は制定されましたが、細部は厚生労働省で設置される「アレルギー疾患対策推進協議会」で図られ決められていきます。生活環境の改善でいわれている、大気汚染の防止、森林の保護・整備、食品表示の充実、建物構造の改善など、いままで各省庁がそれぞれに取り組んできたことが、厚労省を中心として共同で行うとされています。


多くの子どもを含む人が悩んでいるアレルギー疾患が、より多くの人にその内容が理解され認知されるとともに、一日でも早く発症者の悩みが身体的・精神的に解決される事が望まれます。