ReNHPの「よごれた空気ときれいな空気(コラム)」が、山形県遊佐町(酒田市に隣接)の<遊佐町立 蕨岡小学校>公式HPの、【理科の学習リンク "くらしと環境"】にリンクされています。
この【理科の学習リンク】は天体・自然・天気・大地・くらし・環境・水溶液などを取り上げ、ぞれぞれの項目に諸官庁や研究機関 大手メーカーなどのコンテンツが載せられています。
ReNHPのコラムは<★暮らしと環境>のうち、空気関連のコンテンツとしてとりあげられています。
ReNHPは空気の大切を広く知ってもらい、「日本中の全ての住宅の空気をきれいにしたい」の想いをこめて発信しています。小学校理科の参考教材にとは予想外のことですが、小学生の時から空気の大切さを知ってもらう一助になれば幸いです。
<遊佐町立 蕨岡小学校公式ホームページ>はこちらからご覧ください。
http://warabiokasyou.jimdo.com/学習リンク/理科/
2015年2月26日木曜日
2015年2月24日火曜日
ピアノと化学物質
よくリビングなどにおかれているピアノは化学物質を放散しているのでしょうか。
ピアノの主たる材料は<木>で、ピアノ全体の重量の54~57%位といわれています。主に使われる樹種は「スプルース」、「楓」です。スプルースは楽器部材の中で一番比重が0.49と小さく、音響伝播速度が鉄より速いという特性があります。
しかし、かっては全て木材で作られていましたが、素材を厳選し高度な加工技術が必要なことから、プラスチックが木材の欠点を補う素材として使われるようになってきました。この樹脂はポリアセタール樹脂、ABS樹脂など軽量で強靭な素材が中心ですが、ガラス繊維、カーボン等の強化剤入りプラスチックも使用されています。更にピアノメーカーによっては人工象牙(ファインアイボリー)や人工黒檀(ファインエボニー)を鍵盤として使っています。
ピアノの主流を占めている黒塗りピアノの塗装は、かっては「漆塗り」を施していましたが、現在ではポリエステル塗料を使っています。また、外観の美しさを特長とする木目調のピアノでは、ピアノの表面に薄い「マホガニー」、「ウォルナット」、「チェリー」などの薄い化粧板が貼られています。
Y社では2003年に【製品に関する化学物質の含有基準】を設け、更に2006年から、EU加盟諸国で適用されている【電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限(RoHS)】指令の対応を準備し、その対応を完了したとの事です。
また、自動車内装部品も生産している関係から、EUが定めた廃自動車指令(ELV)に適用できるよう資材調達先に確認をしています。
電子楽器の化学物質を削減するため、外部委託している塗装工程にPRTR法対象物質であるトルエン、キシレンの含有量の少ない塗料を採用しているとの事です。
これらの取り組みを通じて、Y社は生産工程から排出される化学物質は、製品の塗装・接着時に発生するVOCが中心で、2000年度比30%削減を2010年度に達成しています。一部部品の塗料について有機溶剤含有のものから、水性塗料への切り替えも進め、局所排気装置が不要になったり、作業環境が改善し、省エネ効果も出ているとの事です。
どのメーカーからも化学物質のデータは公表されていませんが、室内でのピアノに対する化学物質減衰処置はピアノの鏡面仕上から難しく、生産過程での更なる減衰が望まれます。
2015年2月18日水曜日
黄砂 微生物
H27年1月に福岡市黄砂影響検討委員会が開催され、その議事録が公表されています。
その中で、「PM2.5」や「黄砂に付着している微生物」が取り上げられています。
前にこのブログでも掲載しましたが、PM2.5飛散日や黄砂日の4日後に診療患者が増えることなどが述べられています。
昨年5月末の黄砂の調査では、黄砂由来の砂成分のPM2.5と、中国大都市由来のPM2.5のそれぞれについて、試料を採取し動物実験を行った結果では、PM2.5より黄砂由来のPM2.5の方が影響が大きかったとしています。
化学物質は大都市由来のPM2.5の方が多く入っているが、微生物量は黄砂由来の方が多く、量的には4~5倍多いそうです。
これは、微生物は大気中を浮遊しており、また、海由来のミストにも多く含まれ長距離飛来の間に砂の粒子に付着するためです。
また、意見として、工場由来の汚染物質については化学物質が含まれているので発がんなどの長期的影響が懸念され、黄砂の場合は、微生物によって惹起される炎症のような短期的影響が懸念されるとあります。
黄砂に付着する微生物についてはかなり前より研究が行われています。
黄砂は指で摘まむのも難しいですが、数マイクロ(100万分の1メートル)の微生物・細菌にとってはボードほどの大きさとなります。
2009年大分県立看護科学大学の市瀬教授は「黄砂は微生物を運ぶ箱船として注目される」と指摘しています。
黄砂粒子からは化学物質などの大気汚染物質の他に、金沢大学の研究では、カビや酵母、土壌に生息する枯草菌、肺の化膿性炎症を起こす細菌類も付着していることを明らかにしています。黄砂が飛来しているときは、空気に含まれるカビや細菌などが黄砂が飛んでいない時に比べ約5倍近く多いとの観測データもあります。
黄砂は中国内陸の乾燥地帯で舞い上げられますが、その総量は年間数億トンに達し、日本まで飛んでくるのも数百万トンと推定されています。
その黄砂に付着する微生物の総量もまた膨大な数となります。
黄砂を微生物と関連づけた研究はまだここ数年のこと、どのような微生物やどのような影響をもたらすか、その研究成果の発表が待たれます。
いずれにしてもこれから黄砂シーズンの始まりです。
黄砂とPM2.5、そして花粉、自らがきめ細かな防護策をとりましょう。
黄砂の飛来が予測されるときは、外出を控えたり、マスク・メガネの着用や、室内に黄砂を取り込まないよう窓を開けないことや、洗濯物を外に出さないなどの対策が必要です。
2015年2月13日金曜日
子どもの花粉症
例年とおり花粉症の季節となりました、いまや国民の2~3割がスギ花粉症と推定されています。その中にあって子どもの花粉症は年々増えており、5~9歳児で13.7%が10~19歳児では31.4%と、殆ど大人と発症率は変わりません。花粉症は若年化の傾向をたどり、子どもが発症する年齢は平均7.4歳との調査もあります。
元もとアレルギー体質で、乳児期にアトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくの症状があると、花粉症を発症しやすい傾向にあり、また、冬生まれの乳児の場合は生まれてすぐに花粉の刺激をうけるため、他の季節に生まれた乳児より低年齢で花粉症を発症する傾向が見られるそうです。
両親のどちらかが花粉症の場合は、体質を受け継いだ子ども発症する確率は高いといわれています。ある調査では「両親がともに花粉症の子どもは43.2%」が発症し、「両親がともに花粉症でない子どもの発症率は11.6%」とのデータがあります。
子どもの症状はいろいろで、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみのほか、咳や鼻づまりによるいびき、皮膚のかゆみや赤みも多くなっています。専門医は「幼児が鼻すすりや口呼吸、目や鼻をこするしぐさの場合など、保護者が症状に気付くことが大切」としています。また、花粉症の症状ののため夜間良く眠れず、睡眠不足となり、翌日の活動が不活発になる原因にもなります。
花粉症は一度発症してしまうと自然治癒は難しいといわれ、乳幼児から花粉を回避する手立てが重要です。アレルギー対策でよく言われている「原因になる物質にふれない」事が予防の第一歩です。
・花粉情報を参考にし、外遊びや外出を避けたり、時間を調節する。
・外出の際、つばの付いた帽子を被り、上から降ってくる花粉が顔にかからないようガ
ードする。
・マスクを着用する。
・外出から戻ったら、家の中に花粉を持ち込まぬよう、玄関先で衣類を良く払う。
・花粉は重いのでした下の方に溜まります。乳児の「はいはい」や幼児など背の低い子
どもは舞い上がった花粉を吸いこみやすく、床などのこまめな清掃。
特に「床」の清掃は大切です。花粉に限らすPM2.5を含む有害な化学物質なども床付近に溜まります。PM2.5対応の高性能フィルター付き空気清浄器やReN資材などの空気質改善資材を活用し、きれいな空気質を保ちましょう。
2015年2月12日木曜日
「ぜん息」は6歳児がピーク、PM2.5も原因
文部科学省から「平成25年度学校保健統計調査結果」が公表されています。
調査対象は満5歳から17歳までの園児・児童・生徒の一部で約400万人が対象
です。また、継続調査の「ぜん息」についても公表されています。「ぜん息」
の者の割合は、昭和42年度からの47年間で各学校段階で数十倍にと飛躍的
に増えています。これは大気汚染や室内空気質に大きな原因があると思われま
す。平成15年のF☆☆☆☆規制以後も平成22年度まで右肩上がりの増加傾向
でしたが、平成25年度は前年度と比すると、中学校では増加し過去最高とな
っているが、幼稚園及び小学校では2年連続、高等学校では3年連続減少の傾
向がでています。年齢別では6歳から14歳の各年齢で3%を超えており、6
歳が4.39%と最も高くなっています。6歳以降は年齢が進むにつれて減少して
います。
ぜん息は空気の通り道である気道が常に炎症を起こしている病気です。この気
道の炎症がアレルギー反応によっておこるものを「アトピー型(アレルギー性
)」、それとは違う仕組みでおきるものを「非アトピー型(非アレルギー性)」
とよんでいます。
こどものぜん息の約90%、おとなのぜん息の約60%がアトピー型ぜん息と
いわれ、ぜん息にはアレルギー反応が大きくかかわっていると言えます。アト
ピーには体内や皮膚に触れる空気質が大きく影響しています。また、最近発表
された兵庫医科大の調査によると、PM2.5に含まれている特定の物質「硫黄イオ
ン」が、ぜんそくの発作と関連しているとのことです。この硫黄イオンは石炭
や石油を燃焼などで排出されます。5年間の調査では、大気1立方メートル当り
のPM2.5濃度が環境基準の1日平均35マイクログラムを週1日超えただけでぜん
息発作の率が全年齢で7%、0~14歳では13%増加し、さらに硫黄イオン
が含まれていた場合は発作の率が10%高くなるとのことです。
まだ免疫力が低いこどもには、良質な空気環境が必要です。PM2.5の数値によ
っては外気との換気に注意したり、住宅の空気質を測定し、化学物質の濃度を
知ることや、化学物質が検出されたら減衰方法を講じるなど、こどもを取り巻
く空気環境を改善することは大切な事です。
調査対象は満5歳から17歳までの園児・児童・生徒の一部で約400万人が対象
です。また、継続調査の「ぜん息」についても公表されています。「ぜん息」
の者の割合は、昭和42年度からの47年間で各学校段階で数十倍にと飛躍的
に増えています。これは大気汚染や室内空気質に大きな原因があると思われま
す。平成15年のF☆☆☆☆規制以後も平成22年度まで右肩上がりの増加傾向
でしたが、平成25年度は前年度と比すると、中学校では増加し過去最高とな
っているが、幼稚園及び小学校では2年連続、高等学校では3年連続減少の傾
向がでています。年齢別では6歳から14歳の各年齢で3%を超えており、6
歳が4.39%と最も高くなっています。6歳以降は年齢が進むにつれて減少して
います。
ぜん息は空気の通り道である気道が常に炎症を起こしている病気です。この気
道の炎症がアレルギー反応によっておこるものを「アトピー型(アレルギー性
)」、それとは違う仕組みでおきるものを「非アトピー型(非アレルギー性)」
とよんでいます。
こどものぜん息の約90%、おとなのぜん息の約60%がアトピー型ぜん息と
いわれ、ぜん息にはアレルギー反応が大きくかかわっていると言えます。アト
ピーには体内や皮膚に触れる空気質が大きく影響しています。また、最近発表
された兵庫医科大の調査によると、PM2.5に含まれている特定の物質「硫黄イオ
ン」が、ぜんそくの発作と関連しているとのことです。この硫黄イオンは石炭
や石油を燃焼などで排出されます。5年間の調査では、大気1立方メートル当り
のPM2.5濃度が環境基準の1日平均35マイクログラムを週1日超えただけでぜん
息発作の率が全年齢で7%、0~14歳では13%増加し、さらに硫黄イオン
が含まれていた場合は発作の率が10%高くなるとのことです。
まだ免疫力が低いこどもには、良質な空気環境が必要です。PM2.5の数値によ
っては外気との換気に注意したり、住宅の空気質を測定し、化学物質の濃度を
知ることや、化学物質が検出されたら減衰方法を講じるなど、こどもを取り巻
く空気環境を改善することは大切な事です。
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