日本気象協会は1月14日「2015年春の花粉飛散予測(第3報)」を発表しました。
全国予測では、2月上旬から花粉シーズンがスタートするとし、「スギ花粉の飛散開始は例年並みか早い」と予測しています。2月から3月にかけ西日本と東日本では気温が例年並みか高めと予測され、スギ花粉の飛散開始は西日本と東日本では例年より早いとしています。
九州では2月5日頃、近畿・東海では2月10日頃、関東では2月10日から15日頃と見られています。
全国的なスギ花粉のピーク予測では例年並みの3月、福岡では2月下旬から3月上旬、高松・広島・大阪・名古屋・東京は3月上旬から中旬の見込みで、金沢・仙台では3月中旬から下旬と見られています。スギ花粉が終わったころヒノキ花粉がピークを迎えます。
スギ・ヒノキ花粉(北海道ではシラカバ)の各地飛散総数は、九州から近畿地方のほとんどの地域は例年よりやや少なく、東海から東北は例年並みと見られています。しかし、2014年に花粉の飛散数が少なかった北陸・関東甲信・東北地方では2014年の2~3倍になるとしています。
花粉の飛散数は前年夏の気象条件が大きく影響し、一般に気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は花芽が多く形成され、翌春の花粉の飛散数は多くなります。東北・関東甲信・北陸ではこの条件にあてはまり、今年の飛散総数は多くなるとの予測です。
東京都では10年毎に「花粉症患者実態調査」を行っており、第3回(H18年度)調査報告
が公表されています。
スギ花粉症患者が第1回調査時(S58年度~62年度)では都民の10人に1人(10.0%)でしたが、第2回調査(H8年度)では、5人に1人(19.4%)となっており、10年間でスギ花粉症有病率が約2倍になり、第3回調査(H18年度)では約3.5人に1人(28.2%)までに増加しています。
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