森林浴効果は前から知られています、緑にあふれた森林では心身の隅々まで行きわたるような爽やかな空気が広がり、“木の匂い・香り”が、心と頭をすっきりとリフレッシュさせてくれます。
“木の香り”いい匂いです、では木の香りとは何でしょうか?この正体が「フィトンチッド」と呼ばれる、主に樹木が自分で作りだして発散する揮発性物資で、その主な成分はテルペンと呼ばれる有機化合物です。
では、なぜ樹木が「フィトンチッド」を作りだすのでしょうか? それはまず樹木自身を
守るためです。
樹木が光合成を行うことは知られています、樹木が生きていくため、太陽の光エネルギーを利用して、炭酸ガスと水と炭水化物を作り、酸素を放出します。さらに二次的に「フィトンチッド」などの成分を作りだします。
「フィトンチッド」は樹木自身を防御する、様ざまな働きをします。他の植物への成長阻害作用、昆虫や動物に葉や幹を食べられないための摂食阻害作用、昆虫や微生物を忌避、誘因したり、病原菌に感染しないように殺虫、殺菌をおこなったりと、実に多機能な効果をもたらします。
このような事から、「フィトンチッド」には、身体をリフレッシュさせる効果だけでなく、抗菌、防虫、消臭などの様々な効能がある事が知られています。
・リフレッシュ:自律神経の安定に効果的で、肝機能を改善したり快適な睡眠効果をも
たらします。
・消臭、脱臭 :森林に行くと朽ちた木や小動物などの腐敗を目にすることがあります
が、周囲には爽やかな空気が広がります。空気を浄化したり悪臭を消
す動きがあります。
・抗菌、防虫 :抗菌作用は人体を蝕む病原菌にも有効です、人体に安全な天然物資ですから副作用の心配がなく穏やかに作用します。
この「フィトンチッド」は樹種の違い、含有量などによって大きく異なります、成分によっては特定の樹木にしか含まれないものもあり、その量や種類が樹種の個性を生み出しています。
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