2014年3月17日月曜日

【黄砂・花粉・PM2.5のシーズン(3)】

今年もまた花粉が盛んに飛散しています
花粉症の原因の花粉とは、種子植物の雄性配偶体で、雄しべにある葯(やく)
と呼ばれる袋の中でつくられる顆粒(かりゅう)のことです。直接または風・
虫・鳥などによって雌しべの柱頭に運ばれます。花粉の直径は0.032㎜
(約1/30mm)、重さは12ナノグラム(約1億分の1グラム)と非常に軽く飛
散しやすい粒径です。

花粉は季節を問わずほぼ一年中飛散しています。代表的な花粉は次のとおりです。
 ・スギ    :2月・3月・4月
 ・ヒノキ   :3月・4月
・ブタクサ  :8月・9月
 
スギが本格的に花粉を作るのは、早い場合で25年生前後、通常は30年生程度か
らと言われ、その生産量は、雄花の分化が始まる7月の気象条件に大きく左右さ
れ、晴天の日が続き気温が高いと生産量は増加し、降水量が多いと減少します。
人間の身体には、体内に侵入しようとするウィルスなど外敵(異物)を排除し
ようとする働き(免疫機能)があります。ストレスなど様ざまな要因で免疫機
能のバランスが崩れると人によってはアレルギー反応が起こり、無害な植物の
花粉にまで免疫の過剰反応が働き、花粉症にかかります。

アレルギーが目や鼻でおきると花粉症、気管支でおきると喘息、皮膚でおきる
とアトピーとなります。花粉に対するアレルギーによっておこる鼻炎や眼の症
状が【花粉症】です。全国での推定発症者は2000万人を超えたと言われ、その
7割がスギ花粉症です。その症状は、クシャミ、水性鼻汁、鼻塞、目のかゆみ、
流涙の他、場合によっては頭痛、全身倦怠等の症状も現れます。

関東での花粉症の有病率は29.8%(鼻アレルギー診察ガイドライン平成21年
版)で有病率は特に都市部において高くなる傾向があり、埼玉42.9%・東京33.8%
・神奈川34.6%で、環境省では花粉症の悪化要因の可能性として、空気中の汚
染物質やストレスの影響、食生活など生活習慣の欧米化による影響を指摘して
います。


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