2014年1月27日月曜日

幼稚園での「香料自粛」の動き

名古屋のReN-Net会員の大西ハウジング・大西社長様から素晴らしいお話を頂きました。
大西社長は前にもご紹介したように、身内の方が化学物質過敏症で苦しんだ経験から、住宅の空気質の改善に高い関心をお持ちで、リフォームを通じて一戸でも多くの<きれいな空気の住宅>の実現に取り組んでおられます。

いま「香料」を原料の一部に取り入れた洗剤・柔軟剤・シャンプー・芳香剤などが巷にあふれています。しかし、この香料から発する強い香りは化学物質過敏症やアレルギー、喘息、頭痛などを引き起こす原因の一つと言われています。

大西様は多くの子供が通う幼稚園で、それぞれの家庭から持ち込む様ざまな「香り」が原因となる[アトピー・ぜんそく・アレルギー]を防ぐため[香料自粛のお願い]としたリーフレットをCSあいちReの会の協力で作成し、保護者の方々に配布しました。





この試みに皆さんが賛同され「香水・香り付き柔軟剤・香り付き洗濯洗剤」などの香料自粛の動きが広まっているとの事です。

大西様のように健康を害する恐れのあるもへの対策を、ご自分の周囲だけでなく、幼稚園というコミュニティーに広げ、皆で幼児の健康を守るという行為は素晴らしいものです。


こういう試みが名古屋から全国に広がり、多くの乳幼児が苦しむ【アトピー・喘息・アレルギー】などが減る事が切望されます。ReN-Netでもこの試みを広く伝えていきたいと考えます。


2014年1月22日水曜日

“たばこ”によるペットへの影響は(3)

ペットに対する喫煙の影響は、総合的に考えて心臓循環器系、呼吸器系、皮膚
科(定期的に行うシャンプーが有効でると言われています)や、アレルギー反
応の発生頻度の増加、眼の炎症、ネコの喘息等いろいろな病気の原因といわれ
ています。

アメリカのミシガン州南東部で犬、ネコ、鳥などのペットと暮らす成人を対象
にたばこ習慣に関する調査を実施し、3293人から回答が得られました。

回答者のうち21%が喫煙者で、1日平均13.5本、うち約半数が自宅で喫煙してい
ました。喫煙者に「受動喫煙がペットの健康を害すると知ったら、たばこをや
めるか」との質問に「やめる」と答えた人は約3人に1人の28.4%に上りました。
約3割の人がペットのためなら禁煙すると答えたのでした。

ペットも人間と同じです、主に口腔から空気を取り入れています。受動喫煙・
副流煙対策として、家族と同じ環境で暮らすペットのためにも、家庭内での禁
煙か、少なくても分煙の徹底を図るべきです。

また、高性能フィルターの空気洗浄機の設置なども必要ですが、室内の空気環
境を更に改善するにはReN4資材の活用が効果的です。また、良く問題となる
ペット臭の減衰には、ReNウォーターの噴霧が大きな効果をもたらします。


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2014年1月20日月曜日

“たばこ”によるペットへの影響は(2)

ある調査では飼い主が喫煙者の場合の犬の発ガン率は通常の1.6倍と言われ、
受動喫煙からのリスクの高さを注意しています。なかでもマズルの長い犬種
(ダックスホンドなどは)鼻腔ガンの発症率が高く、マズルの短い短頭種(パ
グ・フレンチブルドックなど)は肺ガンの発症率が2倍近く高いと言われてい
ます。

ペットに対する副流煙の影響は、より直接的と考えられています、多くのペッ
トは人間の行動位置より低位で行動するためです。喫煙による煙の有害物質の
粒子は重いため殆どが下降し床面近くに滞留、この有害物質をじかに体内に取
り組むためです。ネコは毛を舐める(グルーミング)ので、被毛や皮膚に付着
している有害物質が口腔内に付着することにより、口腔ガンの原因になると言
われています。ネコのリンパ腫は喫煙家と5年以上同居していると2~3倍発症し
やすくなるとの推定もあります。

また飼鳥(特に小さな小鳥)は副流煙に対し、非常に敏感です。代表的な例と
しては炭鉱へのカナリアの持ち込みがあります。これは、鳥の特殊な呼吸器の
システム(ガス交換)に注目したもので、カナリアは特別に毒性物質に敏感で
ある事は良く知られている事です。室内の壁紙、塗装面、カーテン等が副流煙
などで汚染された場合、鳥の呼吸器や羽毛、嘴、脚等に影響が出ると言われて
います。


2014年1月17日金曜日

“たばこ”によるペットへの影響は(1)

たばこの副流煙による「受動喫煙」がもたらす影響は、昨年より大きく報じら
れているPM2.5と同じといわれています。PM2.5の主成分である様ざまな化学物
質と重金属は、タバコの煙にも含めれており、「たばこの煙もPM2.5と同じ」な
のです。

それでは人間の居住空間で暮らすペット、特に犬・ネコにとって、たばこの副
流煙はどんな影響があるのでしょうか。

2011年の調査によると、日本の全世帯中38%が何らかのペットを飼育している
との事です。38%とは2066万世帯という大きな数字になります。ちなみにこの
調査でのペット総数は2154万頭で、第一位は犬で約18%・1193万頭、第二位は
ネコで約12%・960万頭、以下、金魚・メダカ・カメ・熱帯魚などが続いていま
す。14歳以下の人口の1692万人と比べてみますと、今の日本では子供よりペッ
トの数が多い事になります。

日本禁煙学会の調べによると、喫煙家庭でのPM2.5濃度は46.5μg/㎡と非喫煙
家庭の17.8μg/?に対し約2.6倍の濃度となっており、国の基準の「1年平均が
15μg/㎡以下であり、かつ、1日平均濃度が30μg/㎡以下」を超えています。

アメリカ環境保護局による屋外大気の質分類では許容範囲を16~40μg/㎡とし
ており、喫煙家庭ではこの数値を超えています。また、たばこの煙に含まれる
「発ガン性物質」は70種類近くあると言われ、当然ペットもこの空気や副流煙
を体内に取り組んでいます。


2014年1月14日火曜日

浴室での「ヒートショック」

(独)東京都健康長寿医療センターでは、【東日本における入浴中心臓機能停
止者(CPA)の発生状況 -東日本23都道府県の緊急搬送事例4264件の分析報
告書―】25年3月に発表しています。

入浴中の急死者数は“家庭内での溺死者”数のおよそ3~4倍に上がると言わ
れていますが詳細のデータはまだありません。今回の調査は東日本23都道府県
の447消防本部の協力を得て実施。2011年の1年間に消防隊が緊急要請を受け、
救急隊が現場に行った時に、その対象者が「心臓機能停止者(CPA)」だった
事例のうち、現場が浴室だったものの年齢、性別、覚知月日の三項目を調査し
たものです。

この調査結果に基づき、同センターでは、不搬送(現場到着時既に死亡、デー
タ不詳)件数も推計し、全国で2011年の1年間で「浴室での心臓機能停止者」が
約17000人と推定し発表しています。(うち14000人くらいがが高齢者と推定)

①性別CPA件数(人)
 CPA人数で65歳以上総数は4252人、男性は2206人、女性は2046人で前期高齢者
 では男性が、後期高齢者では女性に多発しています。
②月別CPA件数
 CPA件数は冬に集中しています。最も多い1月のCPA件数779件で、最も少ない8
 月のおよそ11倍です。
③時刻別CPA件数
 ほぼ16時から0時の時間帯に分布、ピークは20時の526件で16時から20時まで
 は増加し、21時以降は減少しています。
④高齢者1万人あたりCPA発生件数
 発生件数の上位3県は、山形県(4.77件)、長野県(4.68件)、栃木県(4.58
 件)で、下位3県は北海道(2.03件)、山梨県(2.54件)青森県(2.58件)で
 す。
⑤地域・家族数との関係
 特に入浴中の急死・突然死は県別データでは、必ずしも寒冷地で多発してい
 るわけではなく、また、独居よりむしろ大家族で生活しているような地域で
 多く見られる傾向です。
⑥対策
 同長寿医療センターでは、25年12月に「冬場の住居内の温度管理と健康につ
 いて」として、このCPAの主な原因は脱衣所・浴室等の温度低下による「ヒー
 トショック」とし、その対策について提言しています。
 ・脱衣所や浴室、トイレへの暖房器具設置や断熱改修⇒ユニットバスへの改
  修は有効としています。
 ・シャワーを活用してお湯はり⇒浴室全体を暖める
 ・夕食前・日没前の入浴⇒外気温が比較的高い
 ・温湯設定41度C以下
 ・一人での入浴を控える⇒家族の見守りや公衆浴場・日帰り温泉等の活用
 ・食事直後・飲酒時の入浴を控える

「ヒートショック」の危険性が高い人は、高齢者は特に注意ですが血圧の高い
人や生活習慣病の人も要注意としています。

浴室では特に【入浴時の温熱環境を適度に保つ事】とし、トイレにおいては薄
型暖房器具や、「ヒーター一体型天井照明(ポカピカなど)の設置が望まれま
す。また中古住宅においては適切に断熱改修をすることの重要性を報告書では
示しています。

詳しくはこちらのPDFファイルを御覧ください。
http://www.tmghig.jp/J_TMIG/release/pdf/20130328_takahashi.pdf

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