2014年1月20日月曜日

“たばこ”によるペットへの影響は(2)

ある調査では飼い主が喫煙者の場合の犬の発ガン率は通常の1.6倍と言われ、
受動喫煙からのリスクの高さを注意しています。なかでもマズルの長い犬種
(ダックスホンドなどは)鼻腔ガンの発症率が高く、マズルの短い短頭種(パ
グ・フレンチブルドックなど)は肺ガンの発症率が2倍近く高いと言われてい
ます。

ペットに対する副流煙の影響は、より直接的と考えられています、多くのペッ
トは人間の行動位置より低位で行動するためです。喫煙による煙の有害物質の
粒子は重いため殆どが下降し床面近くに滞留、この有害物質をじかに体内に取
り組むためです。ネコは毛を舐める(グルーミング)ので、被毛や皮膚に付着
している有害物質が口腔内に付着することにより、口腔ガンの原因になると言
われています。ネコのリンパ腫は喫煙家と5年以上同居していると2~3倍発症し
やすくなるとの推定もあります。

また飼鳥(特に小さな小鳥)は副流煙に対し、非常に敏感です。代表的な例と
しては炭鉱へのカナリアの持ち込みがあります。これは、鳥の特殊な呼吸器の
システム(ガス交換)に注目したもので、カナリアは特別に毒性物質に敏感で
ある事は良く知られている事です。室内の壁紙、塗装面、カーテン等が副流煙
などで汚染された場合、鳥の呼吸器や羽毛、嘴、脚等に影響が出ると言われて
います。


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