2014年7月8日火曜日

フラット35住宅仕様実態調査報告

住宅金融支援機構より、フラット35の新築の設計審査を受けた新築戸建住宅の
実態調査が公表されています。

・調査:H24年11月~H25年1月末の期間、全国3,000件、(調査は5年毎)
この調査により、最近の戸建住宅の傾向が読みとれます。ここではこの調査の
ダイジェストをお伝えしていきます。

1.調査結果ダイジェスト
 ①【構造】:省令準耐火構造の住宅が18.0%に増加。H19年時点では2.4%で
  あった。
 ②【基礎】:「べた基礎」の割合は90%超に。
 ③【壁】:充填断熱工法の割合は90%超に。全体の91.6%が充填断熱工法を
  採用、比較的低廉な価格で供給され広く普及。
 ④【柱】:「集成材」の割合が増加。通し柱の材が集成材である割合が72.4%
  に。
 ⑤【屋根】:「片流れ」の屋根が増加。「片流れ」と「段違い」を合計する
  と27.6%、切妻48%、寄棟は31.2%から17.7%と減少した。北海道では無
  落雪型屋根が43.2%。
 ⑥【外壁軸組の防腐・防蟻措置】:「薬剤処理」が65.6%、「外壁内通気措
  置」が61.5%と一貫して増加している。
 ⑦【耐力壁の主な種類】:「筋かい」が57.7%を占め、「構造用合板」は22.3%。
 ⑧【2階床合板の厚さ】:24mm以上28㎜未満が57.7%。
 ⑨【外壁の仕様】:「サイディング張り」が85.9%を占めている。
 ⑩【通気構法】:「通気構法を採用」が94.1%を占めている。
 ⑪【窓ガラス】:「複層ガラス」が年々増加し、94.7%に達した。
 ⑫【天井又は屋根の断熱材種類】:「グラスウール」が約50.0%、「硬質ウ
  レタン―ホーム」年々増加。
 ⑬【壁の断熱材の施工方法】:「充てん断熱工法」が91.6%。「外張り断熱
  工法」は減少。
 ⑭【屋根葺き材】:スレート瓦39.3%、金属板28.2%、粘土瓦27.5%の割合
  であった。

この調査はH14年度から始まり5年毎に実施されたおり、この間の全国の戸建住
宅の傾向を知ることができます。今回調査では「省令準耐火構造」が火災保険
料や地震保険料が安くなる事などから増加。また、屋根の形状が寄棟が減少し
片流れ・切妻への傾向が見られますが、和風から洋風への流れと、太陽光発電
の面積が取りやすいことなどが上げられます。


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