2014年11月11日火曜日

「三次喫煙」  乳幼児への影響大!

三次喫煙という言葉をご存じですか、近頃よく耳にする言葉です。三次喫煙は残留受動喫煙(サードハンドスモーク)ともいい、ダナ・ファーバー研究所(アメリカの国立がん研究所)が作りだした新語で、2009年にその存在が認知されました。

喫煙による代表的な健康被害は、タバコを吸った本人が肺内に吸い込んだ煙の中に含まれるニコチンやタールなどの有害物質によって引き起こされる「一次喫煙」。しかし、タバコを吸う人は「フィルター」を介してタバコの煙をとり込むことがほとんどですが、周りにいる人は直接発がん性物質を含んだ煙を吸い込む事となり、リスクが高まります。
タバコを吸う人のまわりに人たちが、タバコの煙を吸い込んでしまう「二次喫煙=受動喫煙」があります。

では、三次喫煙とは何でしょうか。
タバコを消した後の残留物から有害物質を吸入することを言います。受動喫煙に比べると一般の認知は低いといわれています。有害物質を体内に取り込むとは、タバコの煙が壁や家具、カーテンに付着し、その家具などに触った時など手に付着し、発がん性物質が体内に入り込みます。

三次喫煙で問題となる有害物質の中には、発がん性物質として最も強力なものの一つである「ニトロソアミン類」が含まれています。

ダナ・ファーバー研究所は「三次喫煙の影響を一番受けるのは子どもや赤ちゃんなどの乳幼児」といっています。その理由は子どもの呼吸速度が早いこと。大人が1分間に「20回」程度といわれていますが、1~3歳の子どもは「20~40回」、0~1歳の乳児は「2060回」も呼吸をします。また、床やカーペットに接触することが多く、背丈も小さいため大人より三次喫煙のリスクや害は高くなります。

子どもは鼻や気管や肺の粘膜の感受性が高いので、煙の中の微粒子や化学物質で粘膜は傷だらけになりやすく、長期間になればぜん息などの慢性の疾患も起こると言われます。

三次喫煙のリスクは払拭することが難しいといわれています。例えば喫煙者が住んでいた賃貸物件では、喫煙者が引越してから2か月経っても三次喫煙の有害物質は残っています。
三次喫煙の有害物質は除去が難しいため、通常の掃除器具での掃除では完全には除去できません。完全に防ぐには、家具、カーペット、壁紙などすべて新しいものに取り換える事が必要と言われます。


喫煙は受動喫煙(二次喫煙)そして三次喫煙と、喫煙者以外への影響が大きく、喫煙者はその影響を考える必要があります。



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