中国医科大学第四医院を中心とした研究グループは、日本に飛散する「アジア大陸からの砂のちりによってぜん息が悪化」とした研究結果を10月14日に科学誌に報告しました。。
同研究グループは、ネズミを用い、「オボアルブミン(OVA)」と呼ばれる卵の卵白に含まれる物質でアレルギーの状態を起こした場合、砂のちりに存在するタール成分がどう影響するかを検証しました。
福岡県の大気より採取した砂のちりからタール成分を抽出し、さらに、ゴビ砂漠から採取した砂のちりを加熱して無害な状態にし、タールやOVAなどで処理し、ネズミへの影響を調べました。
その結果、無害化した砂のちりとOVAだけであれば、有害性は軽かったが、タール成分が加わった場合、低濃度でも気道でぜん息の原因となる好酸球が大量にでてきて、粘液を作りだす杯細胞を増やすとわかったとの事です。
アレルギーの人はこのようなタール成分が入ったものを吸入したとき、重症化が想定されとのことです。
同じく大陸から飛散するPM2.5は、ぜん息などに悪い影響を与える事が知られてします。これからの時期、黄砂とそれに混じるPM2.5などの大気汚染物質の飛散が高くなります。
外出時PM2.5対応のマスクの着用や、帰宅した時の衣服からの払い落としなどを行うとともに、住宅での外気の取り込みなど注意が必要です。また換気を控えた場合など、室内を<きれいな空気>の環境に保つことが非常に重要となります。
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