2014年5月15日木曜日

CASBEE 健康チェックリスト(2)

戸建て建売住宅や新築マンションなどでも、CASBEEによる評価を表示しているものもあり、地方自治体によっては、一定程度の規模のものに対しCASBEE評価を義務づけたり、評価の高いプロジェクトに補助金を出すところもあります。また、企業の社会的責任の意識の多高まりから、工場やビルの新築・改修などの際に、CASBEEによる高評価を受けたことを積極的に発表しているケースもあります。

また地域(コミュニティー)の健康評価ツールとして、「コミュニティーの健康チェックリスト」の活用も期待されています。住んでいる地域を①機能阻害要因の除去、②参加活動促進要因の充足の2つの面から評価します。これにより<お住まいの地域の健康ランキング>として、全国10,000人のアンケート調査による、<全国100地域中何位>と地域がランキングされます。この評価を通じて、住まいの地域における充実している点や、配慮の必要な点などがかなり明確となります。

大きな建物やまちづくりなどに使われるCASBEE の他に、一般の住宅などにも使われ、分かり易い「CASBEE 健康チェックリスト」というものがあります。これは自分の住まいの健康性を自分で採点し、採点結果が部屋・場所別、健康要素度別にレーダーチャートで示してくれます。これにより、自宅のどこに、どんな健康に影響を与える要素があるかを見つけることができます。また、採点結果を全国6,000軒の戸建住宅に対する調査結果と照らし合わせ、自宅の健康ランキングを1位(最高)~100位(最低)までの間に順位づけて示してくれます。

この「CASBEE 健康チェックリスト」は、住まいの環境が健康に大きな影響を与えことから、健康に悪影響が及ばない居住環境を実現するために開発されました。
チェックリストの設問は場所別に室内7場所と室外、介護対応の全50項目で、7健康要素
ポイント<(温):温かさ・涼しさ、(静):静けさ、(明):明るさ、(清):清潔さ、(全)安全、(心)安心>についてが採点されていきます。



続きは16日に掲載します。


2014年5月14日水曜日

CASBEE 健康チェックリスト(1)

CASBEE(キャスビー)という言葉をご存じですか。【建築環境総合性評価システム】と呼ばれ、国土交通省が主導して開発された建築物の環境性能評価システムです。
建築物の環境性能で評価し格付けする手法で、省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用と言った環境配慮はもとより、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建物の品質を総合的に評価しています。

CASBEEは評価する対象のスケールに応じて住宅系(CASBEE戸建-新築、既存)、建築系(CASBEE-新築、既存、改修)、街区系(CASBEE-まちづくり)、都市系(CASBEE-都市)があります。またその評価ツールは4つの基本ツール(CASBEE-企画、新築、既存、改修)と、その他の拡張ツール(CASBEE-すまい、ヒートアイランド、まちづくり、CO2)からなっております。

評価の結果が「Sランク(素晴らしい)」、「Aランク(大変良い)」、「B+ランク(良い)」
「B-ランク(やや劣る)」、「Cランク(劣る)」の5段階のランキングで表されることも
大きな特徴です。

CASBEEは今後ますます充足され使い勝手がよくなるよう改善され、使用範囲も広がると考えられています。


続きは15日に掲載します。



2014年4月16日水曜日

木質化率と睡眠効率

「建物全体の50%程度、例えば床と天井にムク材を使用している住宅は、住ま
い手が良好な睡眠を得るのに最も効果的」と、慶應大学の伊香賀教授が全国の
工務店及び住まい手の協力を得て検証しまとめました。

建物の木質化率が低すぎても、高すぎてもだめで50%程度を木質化している場
合が最も睡眠効率が高いとの事です。伊香賀教授はムク材の見た目と香りがも
たらすリラックス効果の点から、木質化と良好な睡眠の関係を検証。木の香り
が強いほど、好ましさとリラックス度が強まる事が分かりました。さらに、木
質化率別に香りを好ましいと感じる人の割合は、木質化率が高いほど好もしさ
が上がりました。

ムク材の見た目の効果。床や壁、天井などにムク材を使用している量と、見た
目の好ましさの関係を分析したところ、壁面の係数だけがマイナス、「壁面に
おいて木の使用量が多くなると、見た目の好ましさが低下すると見られる」と
の事です。

また見た目を好ましいと思っている人の割合は、木質化率50%程度をピークに
好ましいと感じる人の割合が変化する傾向が表れ、木質化率100%の方が好まし
いと感じる人の割合が下がると言う事です。これは「室内の全面を木質化する
と、暗い印象や圧迫感が出るのでは」と伊香賀教授は説明しています。

リラックス度と睡眠効率の関係では、互いに高い方が良好で、リラックスでき
る木質化された住宅であれば【良い睡眠】得られるとの事です。また伊香賀教
授は1部屋だけでなく「就寝するまでに過ごすリビングやダイニングなどの部屋
でのリラックス度も影響する。建物全体で50%程度が望ましい」と指摘してい
ます。




2014年4月14日月曜日

大気汚染で700万人死亡 WHO発表(3)

金沢大学の早川教授らの研究グループは、毎年春先の黄砂が多く飛んで来る時
期に、PM2.5の中でも発がん性が極めて高いとされる「NPAH]と呼ばれる物質の
濃度が高くなると発表しています。
大気中に含まれる「窒素酸化物」と、PM2.5が必ず含まれる「PAH」が入った容
器に黄砂を入れ、撹拌させる実験を行ったところ、「NPAH」に変化することが
分かったそうです。

「NPAH」は、多くの研究者の実験で肺がんなどを引き起こすリスクが「PAH」
よりも100倍以上高いことがしめされたとの事です。

早川教授は「これまで黄砂だけ、PM2.5だけで対策を考えていたが、複合影響
があるという前提で対策をたてる事が大切」と話しています。

外出の時はPM2.5を通さぬマスクの着用や、室内では取り込んだ空気質の改善
を行いましょう。


2014年4月12日土曜日

大気汚染で700万人死亡 WHO発表(2)

昨年来より日本への日本への影響が連日報じられている中国では、主要74の都
市で、PM2.5を定点観測した結果、基準を満たした都市はわづか3都市だったと
の事です。

中国での環境汚染の原因としては、粗悪なガソリンがまかり通り、石炭火力発
電が全発電の72%を占め、報道によればその石炭にはウランが混入しており、
河川の汚濁によって生態系の激変したこととも言われております。

北京の大学の研究チームからは「北京のPm2.5を含むスモッグに肺疾患の原因
ともなる真菌や細菌、微生物など1300種類も含まれているとの研究論文も発表
されています。

続きは14日に掲載します。


2014年4月10日木曜日

大気汚染で700万人死亡 WHO発表(1)

WHO(世界保健機関)は、3月25日、大気汚染物質「PM2.5」による大気汚染を
原因とする死者が、2012年に、世界で700万人にのぼったと発表しました。

WHOによると、PM2.5などの細かい粒子状の物質は、心臓病や肺がん、ぜんそく
などを引き起こすおそれがあり、こうした大気汚染由来による疾患で2012年に
は、世界でおよそ700万人が死亡していると推計しています。

WHOは外部機関「国際がん研機関(IARC)」が、【屋外大気汚染がヒトに対して
発がん性がある<グループ1>に分類した】と昨年発表しました。
今回の発表データはこれに関連するニュースですが、WHOは大気汚染について
「最も深刻な健康リスクだ」と指摘しています。

特に都市部では、交通やエネルギー開発などが大気汚染の大きな要因となって
いるため、「長期的には、環境対策のコストの方が、大気汚染による医療費よ
りも経済的だ」と警鐘を鳴らしています。
しかし、世界で大気汚染由来で年間700万人が死亡するとは驚くべき数字です。

続きは12日に掲載します。


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2014年4月8日火曜日

経営者の住宅景況感調査(H26年1月度)報告(6)

前回に引き続き、経営者の住宅景況感調査(H26年1月度)報告の情報です。


6.向こう6か月の住宅市場について  ( )内はH25年7月度調査数値
・「所得の伸び」では、上昇傾向。【上がる7(4)・変わらず11(13)・下がる0
(0)】
・「家賃の動向」では、若干上昇の傾向。【上がる4(3)、変わらず14(14)、下
がる0(0)】、「金利の動向」では、現状維持の傾向。【上がる7(12)、変わら
ず10(5)、下がる1(0)】
・「資材価格の動き」では、上昇傾向。【上がる16(14)、変わらず2(3)、下が
る0(0)】
・「建築の手間賃」では、上昇傾向。【上がる16(14)、変わらず2(3)、下がる
0(0)】
・「地価の動向」では、上昇傾向。【上がる9(7)、安定化8(10)、下がる1(0)】
・「展示場来場者数」では、減少傾向。【増える4(14)、変わらず6(2)、減る7
(0)】
・「技能職人数(大工)」では、職人数不足顕著。【過剰0(0)、充足0(3)、不
足18(14)】

*アベノミクス効果で、好況感が少しずつ広まりつつあるようです。しかし、
大型公共事業や震災復興事業の加速に、更に増税特需による住宅建築の集中な
どが加わり、「資材価格の上昇・品薄」や「建築手間賃の上昇」で、工程の遅
れやコストへの圧迫が顕在化しております。一層の業務手順の見直しやコスト
ダウンの意識を強めることが急務と考えます。また大きな課題「技能職人数
(大工)の不足」も年々顕著になって参ります。従来の枠に捉われない「多能
工」の育成や、システムとしての導入など、早目に検討する時期も間近いので
はないでしょうか。


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