「建物全体の50%程度、例えば床と天井にムク材を使用している住宅は、住ま
い手が良好な睡眠を得るのに最も効果的」と、慶應大学の伊香賀教授が全国の
工務店及び住まい手の協力を得て検証しまとめました。
建物の木質化率が低すぎても、高すぎてもだめで50%程度を木質化している場
合が最も睡眠効率が高いとの事です。伊香賀教授はムク材の見た目と香りがも
たらすリラックス効果の点から、木質化と良好な睡眠の関係を検証。木の香り
が強いほど、好ましさとリラックス度が強まる事が分かりました。さらに、木
質化率別に香りを好ましいと感じる人の割合は、木質化率が高いほど好もしさ
が上がりました。
ムク材の見た目の効果。床や壁、天井などにムク材を使用している量と、見た
目の好ましさの関係を分析したところ、壁面の係数だけがマイナス、「壁面に
おいて木の使用量が多くなると、見た目の好ましさが低下すると見られる」と
の事です。
また見た目を好ましいと思っている人の割合は、木質化率50%程度をピークに
好ましいと感じる人の割合が変化する傾向が表れ、木質化率100%の方が好まし
いと感じる人の割合が下がると言う事です。これは「室内の全面を木質化する
と、暗い印象や圧迫感が出るのでは」と伊香賀教授は説明しています。
リラックス度と睡眠効率の関係では、互いに高い方が良好で、リラックスでき
る木質化された住宅であれば【良い睡眠】得られるとの事です。また伊香賀教
授は1部屋だけでなく「就寝するまでに過ごすリビングやダイニングなどの部屋
でのリラックス度も影響する。建物全体で50%程度が望ましい」と指摘してい
ます。
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