2014年6月27日金曜日

「フレイル」(1)

最近「フレイル」と言う言葉を良く聞きます。「フレイル」とはなんでしょう、日本老年医学会は、高齢(75歳以上)になって筋力や活力が衰えた段階を「フレイル」と名付け、予防に取り組む事が必要との提言をまとめました。これまで「老化現象」として見過ごされてきたが、統一した名称をつくることで、医療や介護現場の意識改革を目指しています

この提言は日本老年医学会から、20145月「フレイルに関する日本老年医学会からのステートメント」として発表されました。

その中で従来の「虚弱」に代わる言葉として、「フレイル」と名称を統一しました。この言葉は英語で「虚弱・老衰・脆弱など」の意味を指す【Frailty(フレィティ)】が基となっています。

提言では、「後期高齢者の多くの場合、【Frailty(フレィティ)】という段階を経て、徐々に要介護状態に陥ると考えられており、しかるべき状態での介入で再び健常な状態に戻る可能性があり、Frailtyに陥った高齢者を早期に発見し介入することにより、生活機能の維持・向上を図れる」とあります。


また、この概念は「多くの医療・介護専門職にほとんど認識されておらず、介護予防の大きな障壁であるとともに、臨床現場での適切な対応を欠いている。」とし、関係者の意識の向上を求めています。


明日も引き続きフレイルについて書いていきます。


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