「フレイル」に似た概念では、年齢とともに筋力が落ちる「サルコペニア」や、運動機能が低下した状態になる「ロコモティブシンドローム=運動器症候群」も提唱され、フレイルティからサルコペニアに繋がり、ロコモティブシンドロームになっていく可能性は高いと言われています。
これについて京都大学の荒井秀典教授は「フレイルは高齢者に対象を絞り、筋肉以外にも様々な体調不良が表れ、うつ病や認知症など精神的な問題につながる恐れもある」と説明しています。
ある都市での調査では「フレイル」の方が65歳以上で約11%おり、これを全国に当て嵌めてみると約300万人が「フレイル」と想定されますが、荒井教授は介護保険で要支援と認定された人と合わせれば約450万人が推定されるとしています。
日本ではまだ「フレイル」の正式な評価法は現在作成中ですが、米国老年医学会の基準は次のとおりですが、三つが当てはまると「フレイル」と認定しています。
□1年間で4~5kg(日本人では2~3kg)の体重減少
□疲れやすくなった
□筋力(握力)の低下
□歩行スピードの低下
□身体の活動性の低下
明日も引き続きフレイルについて書いていきます。
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