2014年6月24日火曜日

海へ溶ける? 発泡スチロール(2)

【スチレンオリゴマー(SO)】の一部については生殖器や脳の発達を阻害する「環境ホルモン」作用があるという研究が1997年に発表されています。

海洋の漂着ゴミは世界全体で年600700万トン発生していると言われています。ポリスチレンから作られる発泡スチロールは、多くの食品容器などに使われていますが、100度以下では分解しにくいとされてきました。
しかし、「プラスチック製品は常温では、分解されないと考えられていたが、実は少しづつ分解され、周囲に化学物質を放出させており、海洋では実際には汚染が進んでいる証し」との声も上がっています。

日本スチレン工業会の話しでは「国内外の複数の試験機関に依頼した研究で、スチレンオリゴマー(SO)には環境ホルモン作用は認められないとう結果が得られている。人体には影響もない」との事です。


しかし一方で「海洋での漂流プラスチックの一部が化学物質汚染を引き起こしている研究成果だ、生態系への影響を解明すべき」との声もあり、更なる影響評価が待たれます。

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