秋のハウスダストには秋に飛散する花粉と、夏場に繁殖したダニが死骸となり乾燥し粉末となるケースが多くなります。
暑かった夏も急速に遠のき朝晩過ごしやすくなり、秋の訪れがすぐそこまで来ています。しかし、この秋にもアレルギーの原因ともなる花粉が飛びます。その代表がブタクサやヨモギ、イネ科の雑草です。ブタクサやヨモギは道端や土手、野山など身近な場所に生育します。雑草は背丈が低いから遠くまでは飛ばず、生育場所などの近くで花粉が多く飛散するといわれています。また、春先に猛威を振るったスギ花粉も、夏に作られた花芽が多すぎると、冬眠前に一部が飛散するといわれています。専門家は「今年の夏は猛暑だった東日本では、10月にある程度飛散する可能性が」と予測しています。
ブタクサやヨモギなどは、大都市近郊の住宅地付近でも良く見られる雑草です。背丈が低いので、花粉を吸いこみやすく衣服に付着しやすい花粉です。花粉の発生源近くに近づかない事が一番ですが、春先の花粉症対策と同じく、マスクやメガネやなどで防ぎ症状が良くない時は、抗ヒスタミン剤など花粉症用の薬を使いましょう。また、室内に持ちこまないため外出から帰ったら、玄関先などで衣服についた花粉を取り払うことも大切です。布団や洗濯物を干した時も同じです。特に布団は掃除機を1㎡あたり20秒以上かけ、花粉などを吸収するとかなりの花粉などが取り除かれます。
都内の病院では「10月頃になると喘息の外来患者が通常の2倍近くになると」と言っています。夏場に繁殖したダニが死骸となり乾燥し粉々となり、ホコリと一緒に屋内を漂います。体内に取り込むと、気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎のもとになると言われています。ダニ以外にもチャバネゴキブリやユスリカなどの昆虫の死骸も悪影響を与えています。
また、ペットの唾液のついた毛やフケも原因の一つとされています。
ハウスダスト対策で日常生活で出来る予防法は、できるだけ毎日掃除し、寝室は特に念入りに掃除することが一番です。カーペットなどのダニや花粉を取り除くには排気循環式掃除機が有効とされています。毎日が無理なら1帖あたり30秒以上の掃除機げけを週2回以上を、それも難しい状況なら、長時間過ごす布団の掃除機がけの徹底が大切です。
また、ペットの飼育環境を整え、定期的にシャンプーして清潔な状態を保ち、ペット用のダニ予防薬や駆除剤も活用します。
こまめに掃除や換気を実行することが、ハウスダストの影響を最小限に減らす手段なのです。
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