2014年9月18日木曜日

高齢者の家庭内事故(2)  重症化傾向

事故を防ぐための注意点は
高齢者に事故の起こりやすい背景として、東京都健康長寿医療センターでは「Dual Task障害=2つの動作を同時に行う事の困難」をあげています。何かの動作中に他のことに注意を向けることが難しい場合には転びやすい傾向があります。75歳以上の年齢層では、男女ともに骨の構造が弱くなって骨量が減少してきます。転落・転倒で骨折しやすい状態となり、横に転ぶと大腿部頸部骨折が起こり、手をついて衝撃を避けると利き手の親指側の手首に骨折を起こすことがあります。高齢者は一度骨折を経験すると、外出を控えるようになり活動性が落ちてしましがちで、転倒を予防する事は重要なことです。

     階段には手すりや照明器具を設置し、階段周りには物を置かない。
     高所での作業は1人では行わない。
     食事の際は適量をゆっくりと食べることを意識する。また、飲料をまち違いやすい液体などは手の届くところに置かない。
     火を使うときは衣類の袖や裾に注意する。
     浴室と脱衣所の温度差を減らし、湯温が高すぎないよう管理する。
     高齢者向けの商品選びを工夫する。

また、家庭内のバリヤフリーでは段差解消として、床は段差なしが良いとされてきましたが、最近では下肢の筋力をつけるため、多少の足の上げ下げができる程度の段差があったほうが良いとの意見も増えてきています。
居住者の身体状況に合わせてのバリヤフリーを考える事が大切と言えます。




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