そもそも洗濯の主役は洗剤で、柔軟剤はサポーター役でしたが、柔軟剤の香りを優先する事が主流となり、「いい匂い」を使う事が女性でも、男性でも増えています。
柔軟仕上げ剤の国内の製造業者の販売量は2008年の24.8万トンから2012年の26.0万トンへ、販売金額は2008年の618億円から2012年の715億円といずれも増加傾向にあります。また、直近の<日本石鹸洗剤工業会>の発表では2014年1~6月の統計では、「柔軟仕上げ剤」は14.7万トン、421億円と前年同期比でそれぞれ117%、116%と増加しています。
業界団体の<日本石鹸洗剤工業会>では表示の自主基準を設け、更に洗濯実態調査(5年毎)を行っています。洗濯時に毎回柔軟仕上げ剤を使う人は増えており2010年調査では6割を超えたとの事です。
国民生活センターでは、日本石鹸洗剤工業会に対し【においが与える周囲への影響について配慮を促す取り組みを行うよう要望】し、その内容を2013年9月9日に公表をしました。
同工業会では2013年10月に、HPに<製品の香りについての情報や、周囲への配慮を促す啓発活動や、柔軟仕上剤の適量使用の啓発や使いすぎによる問題点の指摘>などの広報記事を再掲しました。
更に2014年10月には、改めて広報誌に「周囲の方に配慮した適正な使用」の記事を掲載したこと、また、特に「香り」を訴求した製品を扱う4社に対し、各社で香りの強さの目安や、周囲の方への配慮、適正使用を促す啓発活動や、テレビCMなどでも同様な啓発活動を求めたとの事です。
「におい」、「香り」の感じ方は個人差があり、一概に規制することは極めて難しいことです。しかし、製造過程で何らかの化学物質が使われているとするなら、空気質や人体への影響は懸念されるとことです。先ずは使用者が適正量を守る事です、ある調査では「目安量より多め」と答えた人は約30%で、中には標準使用量の2倍以上使っている人もいます。
自分にとっては「良い香り・におい」でも、時と場合によっては人に苦痛を与えている事も考え、適正量での使用か、初めから使用しないことに踏み切る事も大切な事と考えます。
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